蝉
あたしは、
天国生まれじゃないの。
地下的で
暗中模索的で
陽を浴びることは
全ての後
今はまだ最中なの。
ようやく見えてきた
先の話
光の射す方
天の川?
夜光虫?
あたしの前にも
天国への階段が現れた。
ヘブンズドア。
ヘブンズドアイ。
あたしは
自分らしい蝉。
他蝉の羽では一週間と飛べないわ。
この地下での
積み重ねがないと
用意した羽がないと、
一瞬で光に目が眩んで
一瞬にして闇送り。
あたしはあたしの夏を飛ぶ。
そのために今年の夏も捨てたの。
これで何年もの夏を捨てたのだろう。
もうすぐ8年、
そろそろ捨てたいのは抜け殻よね。
うまいこと言ってるんじゃないわよ!
先行くパイセンたちの
抜け殻を糧にして
まだまだ終わることのない
あたしの地下的な夏を続けているの。
憧れのヘブンズドア、
ヘブンズ土合、ヘブンズ土合駅。
お盆、
覆水盆に返らずに帰らずとは、
あたしのことダンケシェー!!
by kojiki-tsukapi | 2016-08-14 10:03 | Comments(0)