逃春
見えない
匂わない
味がしない
息が苦しい
意思も気持ちも塞いで死ぬ。
春は
息苦しい。
あたしは逃げる。
春から逃げる。
何事も少し斜めから
受け入れて
真正面から
答えを返す
そんなこともどーでもよくなるほど
どこへだって逃げたい。
空飛ぶターメリック粉末みたいな奴から
ヤツら、から。
あたし空を飛び
生き抜くために
死なないために
サバイブするの。
逃げることは悪いことではない。
悪いのは、
誰かのせいにして
環境のせいにして
何もしないこと。
何もしないってことは悪。
いま生きているここでは完全な、悪。
無は、
巡り巡って悪になる。
だったら逃げてもらいたいの。
だからあたしは逃げる。
一方的にさよならを
叫んで逃げる
春が来る日。
冬と5月と夏と秋でいいの。
さよなら花粉。
あたしは春の旅人。
逃げのトラベラー。
by kojiki-tsukapi | 2016-03-03 06:00 | Comments(0)