心中坂
満たされた夜が明け
すっきりとした朝は
坂を駆けのぼる
新鮮で少し薄い空気を
胸いっぱいに吸い込み
冷えた身体に
息を吹き込む
枯れかけの温泉
匂いも効能も薄い
隔離されていることだけが特別
茶番も社交もなく
広い部屋とふかふかの布団で
長い永い時を味わう
部屋に
Wi-Fiがないので
ひとり 水入らず
早く寝て
早く起きる
朝から腹が減る
生きている
寂れた温泉街に
朝日が差し込む
キラキラとした浅い夢
朝まで浅間温泉
賑わいは
遠い日の面影
秋晴れの日
影は坂を転がり落ちて
寂しさは一気に駆け落ちる。
誰もいないこの温泉街で
あたしはあたしと
心中。
by kojiki-tsukapi | 2017-09-26 10:05 | Comments(2)
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のりぴ
at 2017-09-28 20:53
x
つかぴ、なんだかさえわたっているようね。
この連続の詩たち、違う境地にすすんだかのよう。
あさからはらがへる
「いきている」にふきだした。
あさまであさま。
あさましき人間をあざわらうかのようだが、
もうあさってにはあっさりわすれるね!
この連続の詩たち、違う境地にすすんだかのよう。
あさからはらがへる
「いきている」にふきだした。
あさまであさま。
あさましき人間をあざわらうかのようだが、
もうあさってにはあっさりわすれるね!
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kojiki-tsukapi at 2017-09-28 22:35
のりぴ、
浅ましく浅知恵
あさま いいたいだけやろ!
相変わらず、
言葉のストックはとっくの昔に
底をついたけど
秋のせいか書こうと思えばすぐに書けねんな。
文化の秋、
即興の詩。
詩、たのし。
つかぴ
浅ましく浅知恵
あさま いいたいだけやろ!
相変わらず、
言葉のストックはとっくの昔に
底をついたけど
秋のせいか書こうと思えばすぐに書けねんな。
文化の秋、
即興の詩。
詩、たのし。
つかぴ